■概要
アゾンのピコニーモS素体の足首を、もっと動くように改造した。買ったままでは、つま先の向きが左右に少し回せるだけで、曲げることができないので、靴やソックスの脱ぎ履きをさせにくいし、立たせるにも具合がよろしくない。
↑写真左・改造前(白肌) 写真右・改造後(普通肌)
脚が3mmほど長くなってしまった。個人的には気にしていない。
気にする人は、その分、脚を短く詰める加工もすれば良いであろう。
■改造の成果
↓このように、前後左右に曲げることが可能になった。■使った部品
イエローサブマリン製「関節技球体ジョイント・スリム」の一番小さいサイズの物を使った。
色は「M・フレッシュ」 を選んだが、ピコニーモの普通肌に付けるなら、より色の濃い「フレッシュ」の方が良かったかもしれない。
「M・フレッシュ」は、むしろピコニーモの白肌タイプに近い。
■改造の経過
まず足(foot)を引っこ抜いた。接続軸を切り落とし、↓写真のように削った。
ドリル(4.0mm径)とナイフを使い、ジョイントの形に合わせて削った。
次に、ジョイントの軸を差し込む穴をドリル(3.1mm径)で掘った。
貫通しないギリギリの深さにした。
ジョイントは組み立てる前に、それ自体の穴を3.1mm径のドリルで広げて大きくし、動きをゆるくした。
そのままだと、ピコニーモSに使うには動きが固すぎて扱いにくいと思ったので。
組み立て方は、↓のようにした。つま先に差し込む側は偏芯タイプ。
ジョイントの軸は、つま先に差し込む方は短く切った。
すね側の穴は、3.0mm径のドリルで少し広げた。同時に少し深くした。
構造はグッドスマイルカンパニーの"figma"↑と同じである。
■股関節の強化
ピコニーモは、股関節の前後方向への動きが不安定である。最初は良くてもすぐにゆるくなったりする。そこで、動きが渋くなるようにした。
方法は、回転部に瞬間接着剤をごく少量だけ流し込み、接着剤が硬化するまで回転部を動かし続けた。
硬化すると、動きが少し渋くなる。
一つ間違えば接着されて動かなくなってしまうリスクを伴う。あら、怖いわね!
分解できない(しづらい)ため、このような方法を取った。上手くやれれば、お手軽ではある。
↑このようにジョイントを別の物に置き換えて強化を図ったこともあるが、面倒だったし、外見が少々悪くなるので今ひとつだと思った。
■追記 ジョイントの色
ジョイントを別の色の物に替えた。
ピコニーモ普通肌+「フレッシュ」色のジョイントの組み合わせにした。(↑写真左 )
ジョイントは、3種類の色(フレッシュ・Mフレッシュ・ライトフレッシュ)の中で最も濃い。しかし本体の色とは少々違う。
「白肌」の方も同じように改造した。
ピコニーモ白肌+「Mフレッシュ」のジョイント。(↑写真右)
ジョイントと本体の色は近い。
■没にした方法
上記の改造方法にたどり着く前に試していた方法も紹介する。↑写真左・改造前 写真右・改造後
接続軸を切り落として、穴を掘って、ジョイントを差し込んだ。
穴は3.0mm径。
使ったジョイントは「関節技ダブルボールジョイント」の一番小さい物で、
2つのボールが軸で繋がった部品だけを使った。
一応、動く。
すね側は無加工で取付け可能だった。足側に穴を掘るだけなので、簡単だった。
脚が長くなってしまうようなことはなかった。
だが、抜けて外れやすかったので、没にした。
■余談
・簡単な改造法として、軸を切り落として穴を掘り、被覆針金(自遊自在とか)を差し込んで繋ぐといった方法はどうだろうか。・「関節技球体ジョイントスリム」という商品名だが、球体じゃないやんけっ
・1/12スケールのこういった可動素体がほしいなー、とか10年くらい前に思っていたものである。
ドールハウスや乗り物の模型は1/12スケールが多いので。当時はタカラからコンパクトドールなんてのが出てたわ。針金を芯にして柔らかい樹脂で成型された素体のドール。そんなに動かないんだよなあ。
・そのうちにマイナーチェンジされて「ピコニーモS・足首可動ver.」とか発売されるヨカーン。