本当はリアキャリアと呼べる物ではないです。荷物を積むことを考えてない作りなので。
転がし時に倒れてしまいやすい方向は、前輪やハンドルが畳まれる側。
だからキャスターをそちら側にオフセットさせた。
以前の状態では左側のキャスターが出っ張っていて持ち上げた時に結構じゃまだったが(厚みのあるオムニホイールだから余計に)、それも解消させた。
輪行時に転がしたところ、効果はなかなか良かった。安定性かなりアップ。
材料はアルミの8mm角棒と10mm×2mmのフラットバー(自転車のフラットバーハンドルとは違うよ)、
ステンレスのM6ネジや6mm丸棒(両端にダイスでネジを切った)など。
剛性はアルミ角棒とステン丸棒で保たせ、付け根(リアエンドのダボ穴)から回ってしまわないようフラットバーで引っ張る、って構造。
ステンレスパイプを溶接して作ってみたかったが、その腕前を持ってない。
アルミパイプを溶接して作っても良さそうだが、もっと難しいらしいし設備もない。
だから無垢材を使ってネジ留め構造で作った。
転がしキャスターとして採用したオムニホイールの軸受け穴の内径は8.2mmで、回転軸になる丸棒は直径6mmなので、外形8mm内径6mmの樹脂製滑り軸受け「オイレスブッシュ」を間に入れた。
キャリアというよりは、むしろキャリア無しのモデルのリアフェンダーのステーに近い。
あれを丈夫にしてキャスターを転がしやすくした感じかも。
純正テールランプが付かなくなったのが残念・・・お気に入りだった。
今は別のテールランプを付ける構想をしている。
問題点がある。エスカレーターに乗せるとフラットバーが踏み面の溝にはまり、車体が大きく傾いてしまうこと。それとみためがかっこよくない。改良してやるう。
キャリアとしては取付位置に問題がある。横に荷物がはみ出すとすぐに踵に当たること。
キャスターのステーとしては、それなりに優秀らしい。リアキャリアが無いモデルは転がし時に倒れやすいらしいですな。持ってないから知らんけど。
思うに、そもそもブロンプトンのリアキャリアは、生産初期はただのキャスターのステーだったのではなかろうか。荷物キャリアとしての機能は後のモデルから追加されたのじゃなかろうか。
書籍「BROMPTON BICYCLE」に載っていた、初期型のMark1の写真を見たらそのように思った。
その写真を見るとMark1のリアキャリア先端のキャスターはとても大きくて非常に転がしやすそう。転がし性能を重視してるように見える。それに対して現行モデルのは、径がとても小さくてふにゃふにゃして柔らかく、こんなもん転がるわけがない。なんでこんな仕様なんだろー。謎。
思えばこれまでカスタムは重量化ばかりして来た。気付いたら車体重量13.5kgだった。
純正リアキャリアは500gくらいで今回作った物は約200g(どちらもキャスター含まず)だから、300g前後軽くなった。
明らかに軽くなった感じがする。
なんで自転車って軽くなるとよくわかるんだろー。
乗ってる人間が300g軽くなってもぜんぜんわからないのに。
300gなんて「自転車+人間」の総重量に対する割合では、わしの場合0.5%にもならないのに。
これまたふしぎ。おおきな謎。
折りたたみの改造も楽しそう。
自分も欲しくなりました・・当分無理かな。